遺品整理と孤独死の関係性

最近、よく耳にする孤独死の現状について調べてみました。

孤独死の定義とは

孤独死(こどくし)とは主に一人暮らしの人が誰にも看取られること無く、当人の住居内などで生活中の突発的な疾病などによって死亡することを指す。特に重篤化しても助けを呼べずに亡くなっている状況を表す。

                                  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

孤独死に関しては、法律上の明確な定義はありません。日常生活での突発的な体調悪化や疾病、怪我などによって自室内で死に至るケースを指すことが多いと言われています。

国内での孤独死発生件数は?

正確な数は把握できていない現状があるようです。そのため、統計データは知らべた限りではありませんでした。

統計データ図

                              資料:『内閣府 平成27年版高齢者社会白書』を参考に作成

上記図は、東京23区内で孤独死した件数です。都内だけでもこれだけ多くの方が孤独死しているのです。

では、なぜ孤独死が増え続けているのでしょうか?なにか要因があると考えられますね。

孤独死が増えている要因

一人暮らし世帯の増加

65歳以上の一人暮らし者の増加は男女ともに顕著であり、1980年には男性約19万人、女性約69万人であったが、2015年には男性約192万人、女性約400万人と増加しているのがご覧いただけると思います。

独居者数の動向図

                             資料:『内閣府 平成30年版高齢者社会白書』を参考に作成

近い将来の2025年には、男女合わせた独居者は約700万人と見込まれており、今後も孤独死の件数は増加していくのではないでしょうか。そして、孤独死に繋がる要因の一つとして高齢者の独居世帯の増加が考えられます。

社会との関わりの減少

人との付き合いの減少や社会との関わりあいの少なさから孤独死に至るケースもあるようです。内閣府が全国の60歳以上の高齢者を対象に実施した内閣府の「高齢者の経済生活に関する意識調査(平成23年)」によれば、一人暮らしの高齢者の電話や電子メールを含む会話の頻度は、夫婦のみの世帯、その他の世帯と比較すると、男女ともに「2、3日に1回」が圧倒的に高く、次いで「1週間に1回未満」と、ほとんど日常的に他者との会話がないとの結果が出て言います。また、同じ内閣府の「高齢者の住宅と生活環境に関する調査(平成22年)」の統計データのうち「近所づきあいの程度」という項目では、一人暮らしの高齢者の実に約64パーセントが「つきあいはほとんどない」もしくは「あいさつをする程度」だと回答しています。「一人で暮らしていても寂しくはない」「身体が自由に動く間は問題ない」と思っている高齢者の方も少なくありませんが、会話をはじめとするコミュニケーションが生き生きとした暮らしにつながることは、多くの研究から実証されていることです。

たとえば、認知症予防として脳を活性化させるためにも、適度な距離感を保った他者との関わり合いは必要といわれています。しかし、一人暮らしをしている高齢者の方は決してコミュニケーションが十分とは言えないのが現状なのです。

経済面での問題

年金の支給額も年々下がる傾向があり、介護施設などへ「入居したくでも、できない」という理由のひとつとして、費用が高く支払えないという現状があります。要介護3以上の認定がおりれば特別養護老人ホーム(特養)への入所が可能になります。補助が出るため安く利用できたり、介護もセットとして入所できたりすることから、介護施設への入所を考えた時に最初に頭に浮かぶのが、この特養への入所ではないでしょうか。

しかし、特養の入所待機者は50万人を超えると言われており、数ヶ月、長い人では数年も待たされることが珍しくありません。では、特養など介護保険の施設サービスではなく、民間の介護施設に入所すれば良いじゃないかと言われると、ここでは費用面の問題が発生してしまいます。特養に比べると高額であり、入所する際にまとまった費用負担をすることが多くある程度の経済力がないと入所は難しい現状があります。

まとめ

全人口のうち高齢者が占める割合は2035年には35パーセント近くまで増加すると推測されていることから考えると、孤独死を防ぐためにはやはり、元気なうちから地域のコミュニティーに積極的に参加したり、近所づきあいを活発にしたりする必要があるのではないかと思います。